健全のしくみを学ぼう!
整体は、カラダを整える技術です。
整体セラピスト山﨑陽軒は、長年カラダの仕組みを研究し、どうしたらうまく働くようになるか?を考えてきました。
目的は、「健康」にすること、です。
ところが、この「健康」という言葉を考えると、ダブルスタンダードな使われ方をしていることに気付きます。
一つは、近代医学的な視点から見た「健康」で、近代医学が専門とする「疾患」「疾病」に対立するものとして考えられています。
もう一つは、「病気」も含めたヒトの状態全般を表す言葉としての「健康」で、中医学やアーユルヴェーダなどの伝統医療、代替医療、統合医療界隈では、こちらの見方をとっています。
そして不思議なことには、近代医学の総本山とも言うべき、世界保健機関W H Oでは、健康について後者の立場をとっているのです。
「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)」
このお馴染みのW H Oの健康の定義は、近代医学がヒポクラテスを元祖としていることから導き出されたものですが、ヒポクラテスはユナニ医学などイスラム伝統医学の元祖でもあるため、近代科学から派生した医学の枠には収まりきれず、こうしたダブルスタンダードが生まれたのだと考えられます。
W H Oはさらに、1999年の総会でこの定義の改定を提案しました。
「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、霊的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた動的状態にあることをいいます。」
採択には至りませんでしたが、この提案は、W H Oが完全に伝統医学の考え方の上に乗っていることを示しています。
でも私たちは、この定義を知識としては知っていても、日常の生活上で「健康」という時、W H Oの定義に沿った意味で使う事はまず無いと思います。
ほとんどの人は、カラダの調子が悪くなければ、即ち「健康」だと思うのではないでしょうか?
冒頭で、整体の目的は「健康」にすることだと書きましたが、それはW H Oや伝統医学でいうところの「健康」であって、日常生活上の「健康」とは違います。
クライアントさんは当然ながら、日常生活上の「健康」を「健康」と思っているので、話しのなかで齟齬が生じてしまいます。
そこで、観音整体セラピスト山﨑陽軒としては、整体が目指すところの健康状態を「健全」という言葉に置き換えて使うことにしました。
「健全」とは、より広い意味での「健康」です。
身体的健康と精神的健康、そして、自然環境や社会環境の中での良好なあり方を全て含んでいます。
健全の概念
身体機能 カラダとのかかわり
「健全」の第一の要素は、身体機能です。
一般的に私たちが「健康」という場合、この身体機能が正常な状態であることを指すのではないでしょうか?
ただし、ここでいう「健康」は、近代医学的「健康」よりは、もう少し幅の広い概念となります。つづきを読む
精神機能 ココロとのかかわり
近代医学は、物質と精神を分離させ、物質的なことのみを取り扱うことにして発展した、自然科学の上に成り立っています。
近代医学の医師は科学者でもあり、その診断や処方には常に科学的根拠が求められます。つづきを読む
社会環境 ヒトとのかかわり
もう一度、W H Oの健康の定義を見てみましょう。
「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)」つづきを読む
自然環境 カミとのかかわり
WHOの定義は、近代医学の寄って立つ前提を乗り越えた、素晴らしい哲学的背景から導き出されたものですが、観音整体ラボでは、健康のさらに上位の概念として、「健全」であるということを想定し、そこを目指しています。つづきを読む
成長のスパイラル ホーリズム
1) カラダレベル=身体機能=ボディ
2) ココロレベル=精神機能=マインド
3) ヒトレベル=社会環境=ミーム
4) カミレベル=自然環境=スピリット
これら4つのレベル全てにおいて健康であることを、観音整体としては「健全」と呼ぶ事にしました。つづきを読む
山﨑陽軒の健全学無料配信
山﨑陽軒の健全学はLINEにて無料配信しております。
>>山﨑陽軒ってなにもの?